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小さい画像しか用意できず、恐縮ですがm(__)m
扱いの難しいウレタン塗料。その中でも最も多いであろうトラブルが画像の帽子に発生している縮みである。
熟練のプロでもやらかすこのトラブルでもあり、痛リールの件で質問をもらう時、だいたいこの件の場合が多いです(^_^;)
今回、依頼品のリールが丁度その作業に突入して頃合いが宜しいので、徹底した対策法を紹介します。
自分で言うのもなんですが、結構見る価値あると思います。


そもそも、縮れは何が原因なのか。


ココでも紹介してますが。

▼原因
ラッカーシンナーがウレタン塗料に負けて発生。
デカールの研ぎ出しの研ぎすぎ

▼予防法
・ラッカー塗装後、3日程十分なインターバルを置く。
・研ぎすぎないように注意する。


正直、初心者にとっては意味不明だと思います(^_^;)
私も意味不明でしたから。

実はこの件に関しては、ネットが普及した良い時代を生かし、様々なプロに話を聞いたり見たりしました。
あるプロは「乾燥インターバルが足りない」、あるプロは「溶剤の相性が悪い」、あるプロは「ラッカーが原因」
調べる毎にどんどん意味不明になり、過去にこんな記事を結構書いた気がします。

そもそも、大体縮みが発生するのはほぼ2回目。メールでの問い合わせも、大体が2回目に発生したという件が多く。
普通の神経ならば、「一回目のウレタンで出なかったのに、何で2回目のウレタンで縮むんだよ!!」
って思うでしょう。私もそうでした。
しかも、高確率で研ぎだした部分に発生します。


しかしそんな中、唯一理論定理を細かく返答してきた方がいました。
「一回目のウレタン塗装で、下地のラッカーがウレタンの溶剤を吸い、一度乾燥したものが再度液状化。二回目のウレタンで、既に液状化したラッカーが、上層のウレタンに染み出しクラックします。」
との意見が。
これだと、2回目で高確率で発生する原因が納得でき、理が通ってます。

つまりどういう事なのか?

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こういう事です。
え?図が雑すぎて分からないですって?(・へ・)
上の図を解説すると下記の通り。

・ラッカーを完全乾燥(大体3日~一週間)させた後、通常通りウレタンを塗装。
・ウレタンを乗せた事により、ウレタンを薄めた溶剤(シンナー)を下地のラッカーが吸い、液状化。
・ラッカーが溶剤で液状化したが、上層のウレタンは硬化され、揮発出来ないまま封印される。
・ウレタンを乾燥させた後(1日以上)、更にウレタンを乗せる。
・ここで更にウレタンを乗せた事により、更に下地に溶剤が進撃。下地のラッカーも既に液状化状態。
・逃げ場を失ったラッカーが、硬化中のウレタンに出ようとして縮み発生。

っという具合。
上記の現象で何が原因なのか?
・ラッカーの使用
これが第一でしょう。
しかし、このプロの方は「ラッカーの使用は可能」と回答しています。

そこで次の案として、ラッカーの液状化
つまりコレを対策すれば良いわけです。

ラッカー使用時での縮み対策


早い話、下地のラッカーに対し、いかにウレタン溶剤を吸わせないかがキモです。
コレを考慮してみると、もうコレしかありません。
塗装において基本である、砂吹きです。
砂吹きといえば本来、土台が出来ていない塗装面に砂吹きをし、徐々に塗料を馴染ませ、最終的にはベタ塗りをするものです。
詳しくはコチラに。

しかし、今回の狙いは溶剤をラッカーに吸わせず、逃がすことが目的です。
液状化したラッカーが、ウレタン硬化によって封印されてしまうのを防ぐにはコレしかありません。
この方法でも、またまた登場!!!自作絵です!!!!!やったね!!!!!

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おわかりいただけたでしょうか。
正直、描いた本人でもよく分かりませんw
解説すると下記の通り。

・完全乾燥させたラッカーにウレタンを砂吹きし、一日乾燥。
・後日、再度砂吹きし、一日乾燥。
・後日以降、通常通りウレタン塗装。


吹き付けるウレタンを少なくすることによって、その分ラッカーに溶剤を吸わす量も減る。
更にウレタンが砂吹き状態の為、ラッカーに揮発する隙間を与えることによって液状化させない。

2回目の砂吹き時点で、ラッカーの露出面積が減っているため、吸える面積も少ない。


これがポイントです。
原因さえわかってしまえば、対策なんて容易いものです(ヽ´ω`)

まとめ

砂吹きは本来、最終的にベタ塗りをしてテッカテカになりますが、この方法だと当然なし肌になります。

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程度を見て、コーティング終了時点で気になるのであれば、2000番程度で研磨するのもアリです。
・・・当然ですけど、ここで削り過ぎると、せっかく封印したラッカー面が露出して縮れますwwww


つまり、痛リールや研ぎ出しして、その箇所が縮れるのはコレが原因だったわけです。
これで全ての原因が結びつきました。

一つ言うとすれば、ウレタンの乾燥インターバルについてです。
このプロ曰く、1日後に塗装しても問題ない。それを理由付けてる人はその他に原因がある。
との事です。
まぁ、大体の理由がラッカーにあるということです。対策すれば問題ないとの事ですので、ボチボチとやっていきましょう(ヽ´ω`)


余談ですが、この話題を出すと「なぜラッカーを使ってるのか?」と疑問を持たれる方がいると思います。
私がラッカーを使用する理由としては下記の通りです。

・カラー豊富性
・入手しやすさ
・乾燥時間の速さ
・乾燥時間に基づき、カスタムペイントのしやすさ
・リールなどの場合、塗装が厚くなりすぎて、各パーツに干渉しやすくなってしまう。

正直、下記が一番重要なのではないかと思ってます。カスタムペイントすると、その分厚くなります。
物によっては、肉厚(強度)であるほど良いって言うものでも無いと思うので、素材によっての使い分けも大切です。